今日のテーマ

日銀利上げ後も円安。米10年債は再び5%台、半導体株がNASDAQを支える

18日の米国市場はまちまちでした。

ダウは小幅安となった一方、NASDAQは0.40%上昇。米10年債利回りが再び5%を超えたことが株式市場全体の重しになりましたが、半導体株への買いがNASDAQを支えました。

そして日本では、日銀が政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げました。それにもかかわらず円は買われず、ドル円は157円台まで円安が進んでいます。 

日本時間6時時点の主要市場データ

ダウ 51,682.64 -95.40ドル -0.18% 下落

NASDAQ 26,522.55 +104.25 +0.40% 上昇 

VIX 14.81 -4.01% 低下 

米10年債利回り 5.01%前後約 上昇

前日に5%を割り込んでいましたが、再び5%台へ上昇しました。 

ドル円 157円台半ば  ドル高・円安

日銀の利上げ後にもかかわらず、円安方向へ動いています。 

WTI原油 95.56ドル前後  約-1.7% 下落

原油価格は100ドルを下回る水準まで低下しました。 

日経225先物 64,870円  -230円 下落

日経VI 24.23 -3.92 -13.93% 大幅低下

日経平均の上昇を受け、市場の警戒感は大きく後退しました。 

日本10年国債利回り 2.970%前後  低下

日銀が利上げしたものの、2人の政策委員が反対したことで今後の利上げペースは急がないとの見方が広がり、長期金利は3%を下回りました。 

今日の重要ポイント1 日銀が1.25%へ利上げ、それでも円安

昨日もっとも重要だったのは日銀です。

日銀は政策金利を、

1.00%から1.25%

へ0.25ポイント引き上げました。

31年ぶりの高水準です。決定は7対2で、2人の政策委員が利上げに反対しました。 

通常であれば、日本の金利上昇は円高材料です。

しかし今回は逆でした。

利上げ自体がほぼ織り込み済みだったことに加え、2人の反対票によって、

「今後の日銀はそれほど速いペースで利上げしないのではないか」

との見方が広がりました。

一方、米国ではFRBが追加利上げの可能性を残しています。

結果として日米金利差は依然大きく、ドル円は157円台まで円安が進みました。 

今日の重要ポイント2 米10年債が再び5%

米10年債利回りは再び5%台へ上昇しました。

これは今の株式市場にとって引き続き重要です。

金利が上昇すると、高PERのグロース株には逆風になります。

それでもNASDAQは、+0.40%

と上昇しました。

理由は半導体株です。

半導体株への買いがNASDAQとS&P500を支えた一方、市場全体では下落銘柄の方が多く、ダウは0.18%下落しました。 

つまり今朝の米国市場は、

「全面高ではなく、半導体・テクノロジー株が指数を支えた相場」

と見るのが分かりやすいと思います。

今日の重要ポイント3 原油が100ドル割れ

WTI原油は95ドル台まで低下しました。

ここ数週間、市場を苦しめてきた原油高が少し落ち着いています。 

原油が下がれば、

インフレ懸念の後退

企業コスト上昇への懸念の緩和

につながるため、株式市場にはプラス材料です。

一方で米10年債利回りは5%を超えています。

現在は、

原油低下は株にプラス

金利5%は株にマイナス

という2つの力がぶつかっています。 

ドル円は157円台へ円安

今日のドル円はかなり重要です。

日銀が利上げしたにもかかわらず、円は逆に売られました。

ドル円は157円台まで上昇しています。 

主な理由は、

日銀の1.25%への利上げは織り込み済み

2人の反対票で急速な追加利上げ観測が後退

米国は追加利上げの可能性が残る

米10年債利回りが再び5%台

です。

つまり、

「日本も利上げしたが、米国との金利差はまだ大きい」

ということです。

円安がさらに進むのか、それとも当局による円安けん制が強まるのか。来週に向けてドル円は重要なチェックポイントになりそうです。

今日の日本株を見るポイント

昨日の日経平均は65,018.95円  +1.38%

と大きく上昇しました。 

日銀が利上げしたにもかかわらず株価が上昇した理由は、利上げが予想通りだったことに加え、円安が進んだことです。

特に昨日はAI・半導体関連株への買いが目立ちました。 

そして米国でもNASDAQは上昇。

今日見るポイントは3つです。

1. 半導体・AI株の強さが続くか

2. ドル円157円台の円安が続くか

3. 米10年債5%がさらに上昇するか

ただし今日は土曜日のため、東京株式市場は休場です。

週明けの日本株では、特に円安と半導体株の組み合わせを確認したいところです。

今日のまとめ

今朝の相場は、

日銀利上げ後の円安

米10年債5%

半導体株の強さ

この3つがポイントです。

ダウは-0.18%。

NASDAQは+0.40%。

VIXは14.81まで低下しました。 

日銀は1.25%へ利上げしましたが、ドル円は157円台へ円安。

一方、米10年債利回りは再び5%を超えています。

「日銀が利上げしたのに円安になった」

ここが今日もっとも興味深い動きです。

週明けの日本株では、円安が輸出株を支えるのか、米金利5%が半導体・AI株の重しになるのか。