2026年10月29日(木) 朝の米国市況
ダウ3日続伸、FOMCは政策金利を据え置き。中東情勢による原油高とAI関連企業の決算に注目
日本時間2026年10月29日午前6時30分までに確認できた情報をまとめています。米国株とWTI原油は10月28日のニューヨーク市場終値、日経VIは28日の東京市場終値、日経225先物は29日午前6時の大阪取引所夜間取引終値です。為替・債券は記載時刻の参考値で、異なる市場や時点を混同していません。
主要9指標
NYダウ:52,475.10ドル。 97.53ドル高、0.19%上昇。
NASDAQ総合指数:26,549.85ポイント。 前日比72.04ポイント高、0.27%上昇。
VIX指数:16.90。 前日比0.62ポイント低下、3.54%下落。
米10年国債利回り:5.013%。 前日比0.017ポイント上昇。
ドル円:157.80円付近。 前日終値157.968円と比べ約0.17円の円高。
WTI原油先物(12月限):1バレル102.78ドル。 前日比2.88ドル高
日経225先物(大阪取引所、2026年12月限):64,360円。前日清算値比170円安。
日経VI:32.88。前営業日比5.22ポイント上昇、18.87%上昇。
日本10年国債利回り:2.821%。前日比0.019ポイント上昇。10月29日日本時間4時12分の海外市場向け参考表示であり、28日の東京市場の確定終値とは異なります。
重要材料1
FOMCは政策金利を据え置き
米連邦公開市場委員会(FOMC)は10月28日、政策金利の誘導目標を3.75%から4.00%に据え置きました。採決は10対2で、2人が利上げを主張しました。声明ではインフレが依然高いことを認め、追加データを確認して今後の政策を判断する姿勢を示しました。
ウォーシュFRB議長の会見後はドル売りの反応が出ましたが、株式市場は大きく崩れず、ダウは3営業日続伸。市場では12月の利上げの可能性も意識されており、金融引き締めへの警戒が消えたわけではありません。
重要材料2
中東の供給不安でWTI原油が反発
WTI原油先物は102.78ドルと2.88%上昇しました。イエメンのフーシ派がサウジアラビアの石油関連施設を攻撃したと主張したことに加え、米中間選挙後に米国やイスラエルがイランを再攻撃する可能性があるとの報道が供給懸念につながりました。攻撃の主張と将来の軍事行動は確定事実ではなく、続報の確認が必要です。
原油高が長引けば、輸送費や企業の調達コストを通じて物価を押し上げ、米金融政策の引き締めが長期化するリスクがあります。
重要材料3
AI半導体と大型テクノロジー決算
韓国SKハイニックスの好決算を受け、米国市場ではメモリー関連など一部の半導体株が買われました。一方、AI向け設備投資の規模と収益化に対する慎重な見方は残っています。
ドル円 158円台から157円台へ円高方向に押し戻される
ドル円はFOMC前に158円台前半まで上昇し、10月29日午前3時31分には158.30円との報道がありました。その後、ウォーシュ議長の会見を受けてドル売りが入り、午前5時50分の報道では157円台に下落。直近の確認画面では157.80円付近となっています。
米国の12月利上げを巡る思惑がドルを支える一方、会見で追加利上げへの明確な約束が示されなかったことがドルの上値を抑えたとみられます。157円台後半はなお円安水準ですが、短時間で上下するため、東京市場の寄り付き前にも再確認が必要です。
今日の日本株を見るポイント
10月28日の日経平均株価は前日比685.82円高の63,954.19円と続伸しました。ただし、東証プライム市場では値下がり銘柄が1,092と値上がり431を大きく上回り、指数の上昇が一部の大型株に偏った点には注意が必要です。
アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、キオクシア、イビデンなどの指数寄与度が大きく、29日も半導体関連株の動向が重要です。
大阪取引所の日経225先物は夜間取引で64,360円と前日清算値比170円安でしたが、28日の日経平均現物終値63,954.19円より405.81円高い水準です。先物と現物の比較基準は異なるため、これだけで寄り付きの上昇を断定することはできません。
本日はイビデン、ルネサスエレクトロニクス、キーエンスなどの決算、米国のPCE物価指数やGDP速報値、翌30日の日銀金融政策決定会合も注目材料です。原油高、米長期金利、ドル円の変化と合わせて確認したいところです。
今日のまとめ
米国株はFOMCの据え置きを大きな混乱なく通過し、ダウとNASDAQは小幅高でした。ただし、原油価格の反発と米長期金利の上昇は株式市場の重荷になり得ます。今日の日本株は半導体関連株の値動きに加え、上昇銘柄の広がりがあるかを確認したい一日です。
注記:市場データは配信元によって小幅な差があり、値・前日比・時点を明示しています。為替の厳密な同一配信元前日比と日本10年債の東京市場確定終値は確認できず、参考比較・参考時点と区別しました。
