今日のテーマ

PCE鈍化で利上げ観測は後退。NASDAQは上昇、ダウは下落

9月30日の米国市場は、指数によって方向が分かれました。

NASDAQは26,861.06、+0.2%。

一方、ダウは50,906.05、-0.9%となりました。 

この日の重要材料は、米国のPCE物価指数です。

8月PCEは前年比3.4%上昇と市場予想の3.7%を下回りました。

インフレが予想ほど強くなかったことで、10月FOMCでの追加利上げ観測が後退。Microsoft、Apple、NVIDIAなどハイテク株に買いが入り、NASDAQを支えました。 

日本時間6時30分時点の主要市場データ

ダウ 50,906.05 -0.9% 下落

NASDAQ 26,861.06 +0.2% 上昇 

VIX 15.80 -0.24 -1.50% 低下 

米10年債利回り 5.29%前後

9月末の米10年債利回りは5.29%近辺となり、7-9月期では約0.87ポイント上昇。1994年以来の大幅な四半期上昇となりました。 

ドル円 157.0円前後

WTI原油 91ドル台前後  約+2% 反発

前日の89.38ドルから反発。米国とイランの協議停滞やホルムズ海峡をめぐる供給懸念が再び意識されました。 

日経225先物 67,690円前後 +540円 上昇

10月1日0時時点で67,690円まで上昇。9月30日の現物終値66,753.72円を約936円上回る水準で推移していました。 

日経VI 21.83 -5.91 -21.30% 大幅低下

日本株の上昇を受け、市場の警戒感が大きく後退しました。 

日本10年国債利回り 3.05%前後低下方向

今日の重要ポイント1 PCEが予想を下回る

今日、一番大きな材料は米PCE物価指数です。

8月PCEは前年比+3.4%。

市場予想の+3.7%を下回りました。 

初心者向けに整理すると、

インフレが予想より弱い

FRBが急いで利上げする必要性が低下

金利上昇への警戒が少し和らぐ

AI・ハイテク株にはプラス

という流れです。

10月の追加利上げ観測も後退しており、これがNASDAQ上昇の大きな支えとなりました。 

今日の重要ポイント2 NASDAQとダウで明暗

NASDAQは+0.2%。

ダウは-0.9%。

同じ米国株でも、かなり違う動きになりました。 

PCE鈍化を受けてMicrosoft、Apple、NVIDIAなどハイテク株には買いが入りました。

一方で、米国経済そのものは依然として底堅く、4-6月期GDPは年率+2.2%へ上方修正されています。

つまり、

インフレは少し落ち着いた

しかし、

景気はまだ強い

という状態です。 

これは景気後退懸念を和らげる一方、米金利が簡単には下がらない理由にもなっています。

今日の重要ポイント3 米10年債は依然5%台

PCEは予想を下回りましたが、米10年債利回りは5.29%前後という非常に高い水準です。

7-9月期だけで約0.87ポイント上昇し、四半期ベースでは1994年以来の大幅な金利上昇となりました。 

ここは引き続き注意が必要です。

NASDAQが上昇したとはいえ、

AI期待と、高金利

の綱引きはまだ終わっていません。

ドル円は157円前後、やや円高

ドル円は157円前後。

9月29日の157.29円前後から、30日は157.04円前後へやや円高・ドル安方向となりました。 

主な理由は2つです。

米PCEが予想を下回り、FRBの追加利上げ観測が後退したこと。

そして、日本の9月期末に伴う輸出企業などの円買い需要です。

実際、30日のアジア時間には157円台から156円台へ円高が進む場面もありました。 

ただし米10年債利回りは依然5%台です。

そのため、現時点では急激な円高というより、157円近辺でドル高・円安の勢いがやや弱まっていると見るのがよさそうです。

昨日の日本株

9月30日の日本株は大きく上昇しました。

日経平均終値は66,753.72円。

日経225先物も夜間に67,690円前後まで上昇しました。 

さらに注目したいのが日経VIです。

21.83 -21.30% と大幅に低下しました。 

原油価格が一旦落ち着いたことや、日本株が堅調に推移したことで、市場の警戒感がかなり後退しています。

今日の日本株を見るポイント

今日の日本株で特に確認したいのはAI・半導体株です。

米NASDAQは上昇。

PCEが予想を下回り、米国の追加利上げ観測も後退しました。

さらに日経225先物は現物終値を大きく上回る水準まで上昇しています。 

そのため、寄り付きは比較的強い展開が想定されます。

特に、

アドバンテスト

ソフトバンクグループ

フジクラ

キオクシア

などAI・半導体関連の値動きを確認したいところです。

一方、注意したいのは米金利と原油。

WTI原油は91ドル台へ反発しており、中東情勢が再び悪化すればインフレ懸念が戻る可能性があります。 

今日のまとめ

今朝の相場は、

NASDAQ +0.2%

ダウ -0.9%

VIX 15.80

米10年債 5.29%前後

ドル円 157円前後

日経225先物 67,690円前後

という状況です。

今日の最大の材料は米PCEが予想を下回ったこと。

インフレ懸念が少し和らぎ、FRBの追加利上げ観測が後退したことで、AI・ハイテク株には買いが入りました。 

ただし、米10年債利回りは依然として5%台。

「インフレ鈍化」というプラス材料と、「高金利」というマイナス材料の綱引きは続いています。

今日の日本株は、日経225先物の強さを背景に、まずはAI・半導体株が上昇を維持できるかを見ていきたいと思います。