2026年9月30日 朝6時 市況
今日のテーマ
米国株は小幅続落。原油は下落したものの、米10年債5.29%が株価の重し
29日の米国市場は、ダウ、NASDAQともに小幅下落しました。
ダウは51,349.92、-0.26%。
NASDAQは26,797.54、-0.08%でした。
原油価格が下落したことで株価は一時持ち直しましたが、米10年債利回りが一時5.293%まで上昇。2007年以来の高水準となり、株式市場の上値を抑えました。
一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「次の利上げを決めるまで時間がある」と発言。10月利上げ確率が約70%から51.5%まで低下したことで、株価は安値から戻して取引を終えています。
日本時間6時時点の主要市場データ
ダウ 51,349.9 -131.59ドル -0.26% 下落
NASDAQ 26,797.54 -22.84 -0.08% 小幅下落
VIX 16.18 +0.11 +0.68% 上昇
米長期金利の上昇を受け、市場の警戒感はわずかに高まりました。
米10年債利回り 5.29%前後 上昇
一時5.293%まで上昇し、2007年以来の高水準をつけました。
ドル円 157.53円前後 +0.14円 +0.09% ドル高・円安
WTI原油 89.38ドル -3.22ドル -2.5% 下落
中東からの原油輸出が回復している兆候を受け、供給不安がやや後退しました。
日経225先物 65,830 +260円 +0.39% 上昇
日経VI 27.7 +0.23 +0.84% 上昇
日本10年国債利回り 3.085%
3%を超える高い水準が続いています。
今日の重要ポイント1 米10年債が5.29%まで上昇
今朝、一番重要なのはここです。
米10年債利回り 一時5.293%
2007年以来の高水準です。
原油高によるインフレ懸念に加え、FRBが追加利上げを続けるとの見方から債券が売られ、金利が上昇しています。
初心者向けに整理すると、
金利が上昇する
債券の魅力が高まる
株から債券へ資金が移りやすくなる
特に高PERのAI・半導体株には逆風
という流れです。
現在の株式市場では、米10年債が5.3%を超えるかどうかが非常に重要になっています。
今日の重要ポイント2 原油は89ドル台へ大幅下落
WTI原油は89.38ドル。
-2.5%となりました。
中東からの原油輸出が回復している兆候が出てきたことが背景です。
サウジアラビアの東西パイプラインを通じた供給が増え、ヤンブーからの積み出しも再開しています。
これは株式市場にとってプラスです。
原油下落
インフレ懸念の緩和
FRBの利上げ圧力低下
米金利低下につながる可能性
という流れが期待できます。
実際、原油下落とFRB高官の発言を受け、米国株は取引終盤に下げ幅を縮小しました。
今日の重要ポイント3 FRBの利上げ観測が少し後退
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、FRBには次の利上げを決めるまで時間があるとの認識を示しました。
これを受け、10月FOMCで0.25%利上げする確率は、
約70%から51.5%へ低下
しました。
これは株式市場にはプラス材料です。
ただしFRB内では意見が割れています。
追加利上げが必要との発言も出ており、まだ「利上げ終了」と考える段階ではありません。
今夜発表される米PCE物価指数が、次の重要材料になります。
AI関連株は底堅い
米国株全体は下落しましたが、AI関連株には買いも入りました。
AnthropicのIPO計画への期待がAI関連株を支えています。
またMetaは+3.3%。
AI関連への資金流入は完全には止まっていません。
現在は、AI投資への期待と、
米金利5%台という逆風の綱引きが続いています。
ドル円は157円台、やや円安
ドル円は157.53円前後。
前日157.39円から約0.14円のドル高・円安です。
主な理由は、やはり米金利です。
米10年債利回りが5.29%まで上昇
したことで、ドルが買われやすい状況が続いています。
一方、米求人件数は予想を下回り、消費者信頼感も約12年半ぶりの低水準まで低下しました。
つまり、
米金利上昇はドル高・円安要因
弱い米経済指標はドル安・円高要因
です。
現在はこの2つがぶつかり、157円台で方向感の乏しい動きになっています。
昨日の日本株
29日の日経平均は、
65,481.27円
-396.35円 -0.60%
と続落しました。
ただし29日は9月末配当の権利落ち日でした。
配当落ちによる日経平均への押し下げは約380円と試算されており、それを考慮すると実質的にはほぼ横ばいです。
数字だけを見るより、日本株は比較的底堅かったと見ることができます。
今日の日本株を見るポイント
今日の日本株では3点を確認します。
1. AI・半導体株
NASDAQは-0.08%とほぼ横ばい。
AI関連株には買いも入っています。
日本の半導体株が米金利5.3%近辺をどこまで耐えられるかがポイントです。
2. 原油89ドル台
これは日本株にとって比較的良い材料です。
原油価格が落ち着けば、企業コストとインフレへの警戒が和らぎます。
3. 米10年債5.3%目前
ここが最大の警戒材料です。
5.3%を明確に超えてくれば、AI・半導体などグロース株への売りが強まる可能性があります。
VIXから見る買い場判断
VIXは16.18。
+0.68%と小幅に上昇しました。
ただし16台は、まだ市場が強い恐怖状態に入っている水準ではありません。
現時点ではVIXだけを見て、大きな買い場と判断する局面ではありません。
今日のまとめ
今朝の相場は、
米国株 小幅下落
米10年債 一時5.293%
WTI原油 89ドル台へ下落
ドル円 157円台
という状況です。
悪材料は米金利5.3%目前。
一方、良い材料は原油が89ドル台まで下がったことです。
さらにFRBのウィリアムズ総裁の発言で、10月利上げ確率も約70%から51.5%まで低下しました。
今日の日本株では、原油下落による安心感が米金利上昇への警戒をどこまで打ち消せるか。
そしてAI・半導体株が米10年債5.3%近辺でも底堅さを維持できるかを中心に見ていきたいと思います。
