2026年9月11日 市況
日本時間6時時点の市場概況
9月10日の米国市場は4日続落となりました。
最大の材料は、WTI原油がついに100ドルを突破したことです。中東情勢の緊迫化による供給不安から原油が急騰し、米生産者物価指数もインフレ圧力の強さを示しました。
その結果、FRBの追加利上げ観測が強まり、米10年債利回りは4.94%まで上昇。株式市場には「原油高と金利高」の二重の重しがかかっています。
主要市場データ
ダウ 52,064.10 -316.56ドル -0.60% 下落
NASDAQ 26,081.72 -171.62 -0.65% 下落
VIX 16.51前後 前日16.39から上昇
米10年債利回り 4.94%前後 上昇
ドル円 153.7円前後 前日からややドル高・円安方向
WTI原油 102.48ドル +6.43ドル +6.69% 急騰
金先物 4,407.30ドル -1.2% 下落
Bitcoin 77,000ドル台 約-2%前後 下落
日経225先物 64,120円 -970円 大幅下落
日経VI 30.55-1.00 -3.17% 低下
日本10年国債利回り 2.894%
+0.029ポイント 上昇
米国株はダウが0.60%安、NASDAQが0.65%安。WTI原油は一気に102.48ドルまで上昇し、米10年債利回りは4.943%まで上昇しました。
米国株が下落した理由
今日の相場は非常に分かりやすく、
「原油高からインフレ懸念、そして金利上昇」
という流れです。
WTI原油は前日の96ドル台から一気に102.48ドルまで上昇。
Brent原油も107.63ドルまで上昇しました。
背景には、中東での船舶への攻撃拡大やホルムズ海峡周辺の供給不安があります。
原油が上がる
↓
物価が上がる
↓
FRBが利上げしやすくなる
↓
米国債利回りが上がる
↓
株式の割高感が強まる
という流れです。
さらに8月の米生産者物価指数は前月比0.4%上昇。前年比では5.4%となり、インフレ懸念を強めました。
市場では次回FOMCでの利上げ確率が約70%まで上昇しています。
米10年債利回りは5%目前
今日、株価以上に注意したいのが米10年債です。
米10年債利回りは4.943%。
一時4.95%まで上昇し、2023年以来の高水準となりました。
ここ数日は急速に上昇しています。
次の大きな節目は、5%です。
5%を明確に突破すると、NASDAQやAI、半導体などPERの高い銘柄にはさらに強い逆風となる可能性があります。
今日発表される米CPIと合わせて、非常に重要な局面です。
ドル円は153円台
ドル円は153.7円前後。
前日からはややドル高・円安方向です。
ここが少し面白いところです。
ここ数日は日銀の利上げ観測から円高が進み、一時152円台まで円高になりました。
しかし今回は、米PPI上昇、原油急騰
米10年債利回り上昇、FRB利上げ観測上昇
によって、ドルも買われています。
そのため、
日銀利上げ観測は円高材料
米金利上昇はドル高・円安材料
という綱引きになっています。円は9月に入って大きく上昇しており、日銀の追加利上げ観測も依然として重要です。
日本株にとっては153円台で安定するなら、急激な円高への警戒はいったん少し和らぎます。
原油はついに100ドル突破
今日の最大のニュースです。
WTI原油は102.48ドル。
+6.69%
Brent原油は107.63ドル。
+6.34%
となりました。
これまでこのブログで警戒してきた、
100ドル
というラインを一気に突破しました。
原油高が一時的なのか、それとも100ドル以上が定着するのか。
今後の株式市場を左右する重要ポイントです。
原油が高止まりすれば、FRBだけでなく世界各国の中央銀行が金融緩和をしにくくなります。
今はVIX以上に、
WTI原油を毎朝確認したほうがよい相場
になっています。
金は下落
金先物は4,407.30ドル。
-1.2%
となりました。
本来、中東情勢の悪化は安全資産の金には追い風です。
米金利が5%へ向かうかどうかは、金価格にも重要です。
Bitcoinは77,000ドル台へ
Bitcoinは77,000ドル台まで下落。
9月10日時点では24時間で2%前後下落する場面も見られています。
8万ドルを下回った状態が続いています。
Bitcoinも今のところ暴落ではありませんが、
77,000ドルを維持できるか
を見ておきたいところです。
昨日の日本株は小幅上昇
9月10日の日経平均終値は、
65,270.95円
前日比、
+128.17円 +0.20%
となりました。
一時64,186円まで下落しましたが、午後に大きく戻し、最終的にはプラスで終了しました。
朝は米国株安や長期金利上昇を受けて、
東京エレクトロン
ソフトバンクグループ
フジクラ
イビデン
などが売られました。
一方、銀行株には金利上昇を追い風とした買いが入りました。
昨日の日本株は、
「下げたけれど、かなり戻した」
という点では底堅さも見せました。
しかし、その後の米国市場で状況が変わっています。
日経先物は64,120円へ急落
11日0時時点の日経225先物は64,120円。
-970円
と大幅下落しました。
昨日の日経平均終値65,270.95円に対して、
約1,150円下
です。
理由は明確です。
WTI100ドル突破
米10年債4.94%
米国株4日続落
という悪材料が重なりました。
今日の日本株は、かなり弱いスタートを警戒しておいたほうがよさそうです。
日経VIは30.55
日経VIは30.55。
前日比、
-1.00 -3.17%
となりました。
少し低下しましたが、依然として30台です。
つまり、日本株市場ではまだ大きな値動きへの警戒が続いています。
そして日経VI30.55は昨日の東京市場終了時点の数字です。
その後、
原油急騰
米国株安
日経先物急落
が起きています。
日本10年国債利回りは2.894%
日本10年国債利回りは2.894%。
+0.029ポイント上昇しました。
再び3%が視野に入っています。
金利上昇は銀行株にはプラスになりやすい一方、半導体やグロース株には逆風です。
日銀会合を控えているため、日本金利の動きも引き続き重要です。
今日の日本株で見るポイント
今日は昨日以上に重要な一日です。
まず見るのは、
日経平均64,000円
です。
夜間先物が64,120円まで下落しているため、64,000円を維持できるかが最初のポイントになります。
次が原油。
WTI102ドル
まで来ました。
100ドルを割って戻るのか、それとも105ドル、110ドルへ上昇するのか。
ここは最重要です。
次が米10年債。
4.94%
まで来ています。
5%を突破すれば、半導体・AI株への売りがさらに強まる可能性があります。
そして今日は米CPIの発表も控えています。
CPIが強ければ、
原油高
インフレ
利上げ
金利上昇
という流れがさらに強まる可能性があります。
VIXから見る買い場
VIXは16.51前後まで上昇しています。
株価は4日続落していますが、VIXはまだ16台です。
つまり、
株価は下がっているものの、米国市場ではまだ本格的な恐怖状態ではありません。
一方、日経VIはすでに30台。
今日の日経平均が大きく下落し、日経VIが35、40へ急上昇するようなら、日本株については少しずつ買い候補を確認する段階に入ってきます。
今日のまとめ
今日のテーマは、
「原油100ドル突破、米金利5%目前。日本株は正念場」
です。
WTI原油は102.48ドル。
米10年債利回りは4.94%。
ダウとNASDAQは4日続落。
日経先物は64,120円まで下落しています。
今日特に確認したい数字は、
日経平均64,000円
WTI100ドル
米10年債5%
ドル円152円
日経VI35
です。
昨日までの「原油100ドル目前」という段階から、
ついに原油100ドル突破
へ状況が一段悪化しました。
今は株価だけではなく、
原油、米金利、ドル円、VIX
をセットで見ることが重要です。
特に今日は米CPIも控えています。
ここでインフレの強さが改めて確認されれば、相場がもう一段荒れる可能性があります。
逆にCPIが落ち着き、原油も100ドルを割るようなら、市場には安心感が戻る可能性があります。
焦って追いかけず、VIXが本格的に上昇した場面で買える余力を残しておきたい一日です。
