日本時間6時時点 最新市場データ

連休明けの米国市場は下落しました。中東情勢の緊迫化による原油高と、それに伴うインフレ再燃への警戒、米長期金利の上昇が株価の重しとなっています。特にダウは1%以上下落しました。 

ダウ 52,786.07
-628.18ドル -1.18% 下落

NASDAQ 26,421.41
-85.58 -0.32% 下落

VIX 15.33前後
約+5.6% 上昇

米10年債利回り 4.805%
+0.022ポイント 上昇

ドル円 154円前後
前日比ではほぼ横ばい圏
一時152.89円まで円高

WTI原油 93.03ドル
+1.55ドル +1.7% 上昇

金先物 4,393.90ドル
-0.8% 下落

Bitcoin 78,300ドル前後
約-1.2% 下落

日経225先物 65,270円前後
約-670円 -1.0% 下落

日経VI 32.05
+10.19 +46.61% 大幅上昇

日本10年国債利回り 2.876%
低下

米国株が下がった理由

今日の最大の材料は原油です。

中東情勢がさらに緊迫し、サウジアラビアのエネルギー関連施設への攻撃などを受け、原油供給への警戒が強まりました。

WTI原油は93.03ドル。

前日比1.7%上昇し、6月以来の高値となっています。 

現在、市場では9月FOMCでFRBが利上げする確率を約60%まで織り込んでいます。 

ダウは1.18%安

ダウは52,786.07。

前営業日比628.18ドル安、1.18%下落しました。

NASDAQは26,421.41。

0.32%安にとどまり、ダウよりは比較的底堅い動きでした。 

NASDAQが比較的強かった理由の一つは半導体です。

AI関連ではソフトウェア株が売られる一方、IntelやQualcommなど一部半導体株には買いが入りました。

つまり今日は、

「AI関連が全部売られた」

というより、

「ソフトウェアから半導体へ資金が動いた」

という色合いもある一日でした。 

米10年債利回りは4.8%を突破

ここはかなり重要です。

米10年債利回りは4.805%。

前営業日から0.022ポイント上昇しました。 

これまでブログでも注目してきた4.8%を、ついに上回りました。

原油高によるインフレ懸念に加え、先週発表された強い米雇用統計によって、FRBの追加利上げ観測が高まっています。

NASDAQやAI・半導体株を見るうえでは、

米10年債利回りが4.8%を超えたままなのか

ここが今日以降の大きなポイントです。

ドル円は一時152円台まで円高

ドル円は154円前後。

一日の終盤では前日比ほぼ横ばい圏ですが、途中では152.89円まで円高が進みました。

これは約7カ月ぶりの円高水準です。 

円高の背景には、

日銀の9月利上げ観測

円キャリートレードの巻き戻し

海外資産を持つ日本人投資家の資金還流

などがあります。

円は先週の160円近辺から、一時152円台まで急速に上昇しました。 

ただし、その後は原油高による米インフレ懸念から米国債利回りが上昇。

ドルも買い戻され、ドル円は154円付近まで戻っています。 

今日の日本株にとっては、このドル円が非常に重要です。

152円方向へ再び円高が進めば、自動車、機械、電機など輸出企業には逆風。

154円から155円方向へ戻れば、輸出株には少し安心材料となります。

原油は93ドル台

WTI原油は93.03ドル。

+1.7%

と大きく上昇しました。 

Brent原油も一時100ドル目前まで上昇しています。

今の相場では、株価より先に原油を見てもいいくらい重要な指標になっています。

WTIが95ドル、100ドルへ向かう場合は、FRBの利上げ観測がさらに高まりやすくなります。

逆に90ドルを割ってくれば、インフレへの警戒も少し和らぎます。

金は下落

金先物は4,393.90ドル。

前日比0.8%下落しました。 

中東情勢の緊迫化は、本来なら安全資産である金にはプラスです。

しかし今回は米国債利回りが4.8%を超えて上昇。

利息を生まない金にとって、高金利がより強い逆風となりました。

現在の金は、

地政学リスクはプラス

米金利上昇はマイナス

という二つの材料に挟まれています。

Bitcoinは78,000ドル台

Bitcoinは78,300ドル前後。

約1.2%下落しています。 

先週には82,164ドルまで上昇していましたが、そこから調整しています。

理由は株式市場とほぼ同じです。

原油高によるインフレ懸念と、FRBの追加利上げ観測です。

米金利が上昇すると、Bitcoinなどリスク資産にも資金が入りにくくなります。

昨日の日本株は大きく下落

9月8日の東京市場では、急速な円高が警戒されました。

日経平均は朝から556円安でスタート。

円高による輸出企業への業績懸念に加え、直前まで日経平均が大きく上昇していたため、利益確定売りも出やすい状況でした。 

そして注目したいのが日経VIです。

日経VIは32.05まで急上昇

日経VIは32.05。

前日比10.19ポイント高。

+46.61%

と急上昇しました。 

これはかなり大きな変化です。

前日は21.86でしたが、一気に32台まで上昇しました。

円高の急進などを受け、日本株では米国株以上に警戒感が強まっています。

日経VIが30を超えてきたことで、日本株については少しずつ「買い場」を意識してもよい水準に入ってきました。

ただし、まだ一気に買う場面ではないと考えます。

日本10年国債利回りは低下

日本10年国債利回りは2.876%。

9月8日は前日から低下しました。 

一時3%を超えていた日本の長期金利は少し落ち着いてきました。

これはグロース株にはプラス材料です。

ただし日銀の追加利上げ観測そのものが消えたわけではありません。

金利低下と円高が同時に進んでいる点を見ると、現在は単純な「日銀利上げだけの円高」ではなく、キャリートレードの巻き戻しなども絡んでいると考えたほうがよさそうです。

今日の日本株で見るポイント

今日はかなり重要な一日になりそうです。

まず見るのはドル円。

一時152.89円まで円高が進みました。

152円台へ再び入るか、それとも154円から155円へ戻るか。

ここで輸出株の方向がかなり変わります。

次が原油。

WTIは93ドル台です。

95ドルを超えてくると、インフレ懸念がさらに強まりそうです。

そして米10年債利回り。

ついに4.8%を超えました。

この状態でNASDAQがどこまで耐えられるかを見たいところです。

最後に日経VI。

32.05まで上昇しました。

日本株については、少しずつ市場に恐怖感が出てきています。

VIXから見る買い場

米VIXは15.33前後。

前営業日から約5.6%上昇しました。 

ただし15台です。

まだ米国市場には本格的な恐怖はありません。

興味深いのは、

米VIX 15台に対して、日経VIは32台

という差です。

現在は米国株より日本株のほうが、明らかにボラティリティへの警戒が強くなっています。

そのため日本株については、指数がさらに下落し日経VIが35、40方向へ上昇する場面があれば、少しずつ買い候補を準備してもよいと思います。

今日のまとめ

今日のテーマは、

「原油93ドル、米金利4.8%、円高。日本株は警戒水準へ」

です。

米国株は下落。

原油は上昇。

米10年債利回りは4.8%突破。

Bitcoinは下落。

そして日本では円高が進み、日経VIが32まで急上昇しました。

今は株価だけを見るより、

特に今日は、

ドル円152円台、WTI95ドル、米10年債4.8%、日経VI35

この4つのラインを意識して見ていきたいと思います。