日本時間6時時点 最新市場データ

9月9日の米国市場は続落しました。最大の材料は再び原油です。中東情勢の緊迫化からBrent原油が100ドルを突破し、インフレ再燃と金利上昇への警戒が株式市場を圧迫しました。 

ダウ 52,380.66
-405.41ドル -0.77% 下落

NASDAQ 26,253.34
-0.64% 下落

VIX 16.39
+4.26% 上昇 

米10年債利回り 4.84%前後
上昇
一時4.85%まで上昇し、2023年以来の高水準 

ドル円 153.65円前後
ドル安・円高
一時152.89円まで円高 

WTI原油 96.05ドル
+3.4%前後 大幅上昇 

金先物 4,458.80ドル
上昇
12月限終値 

Bitcoin 79,000ドル前後
8万ドルを下回る水準 

日経225先物 64,300円
-960円 大幅下落

日経VI 31.55
-1.56% 低下
ただし依然30台と高水準 

日本10年国債利回り 2.869%
高水準を維持 

米国株が下がった理由

今日のキーワードは、

「原油100ドルと米金利4.8%」

です。

Brent原油は101.21ドルまで上昇。

WTI原油も96.05ドルまで上昇しました。

背景には米国とイランの衝突激化があります。ホルムズ海峡周辺を巡る供給不安が再び強まり、世界の原油価格が上昇しています。 

市場が警戒しているのは、原油そのものだけではありません。

原油高

ガソリン・物流コスト上昇

インフレ再燃

FRBが金利を下げにくくなる

米長期金利上昇

株式の割高感が強まる

という流れです。

特に今週は米国のインフレ指標を控えています。

原油が100ドル近辺まで上昇したところで物価指標が強ければ、FRBの追加利上げ観測がさらに強まる可能性があります。 

米10年債利回りは4.85%へ

今日かなり気になるのが米国債です。

米10年債利回りは一時4.85%まで上昇。

2023年以来の高水準となりました。 

ここ数日の流れを見ると、

4.7%

4.8%

4.85%

と着実に上昇しています。

NASDAQやAI・半導体株にとっては注意したい動きです。

米10年債利回りが5%へ向かうのか。

今後の株式市場を見るうえで、ここは非常に重要です。

ドル円は153円台 円高基調が続く

ドル円は153.65円前後。

一時152.89円まで円高が進みました。

ドル円は今月に入り約4%円高方向へ動いています。 

普通なら、

「米金利上昇=ドル高・円安」

になりやすいところです。

ところが今回は円が強い。

最大の理由は日銀です。

市場では次回の日銀会合で政策金利を1.25%へ引き上げるとの見方がかなり強くなっています。

日本の金利上昇を見込み、これまで円を借りて海外資産を買っていた「円キャリートレード」の巻き戻しも起きています。 

つまり現在のドル円は、米金利上昇はドル高要因

日銀利上げ観測は円高要因という綱引きです。

今のところは円高圧力のほうが強く出ています。

原油は96ドル台

WTI原油は96.05ドル。Brent原油は101.21ドル。

原油高がさらに一段進みました。 

ついにBrentは100ドルを突破し、WTIも100ドルが視野に入っています。

現在の相場で最も注意したい数字は、株価よりむしろ原油かもしれません。

WTIが100ドルを突破するか。

ここが次の大きなポイントです。

金は上昇

金先物12月限は4,458.80ドル。

金は前日の下落から反発しました。 

今回は、

中東情勢の緊迫化、ドルの弱含み

安全資産需要が金を支えています。

Bitcoinは8万ドルを下回る

Bitcoinは79,000ドル前後。

8万ドルを下回る水準で推移しています。 

原油高、金利上昇、株安という組み合わせは、Bitcoinなどのリスク資産にもあまり良い環境ではありません。

今のところ大暴落という状態ではありませんが、

8万ドルを明確に回復できるか

を見ておきたいところです。

昨日の日本株は65,142円

9月9日の日経平均は65,142.78円。

前日比0.19%安でした。 

朝は上昇する場面もありましたが、その後は円高が重しとなりました。

Nintendo、Advantest、Fast Retailingなどが下落しています。 

一方で、前日のような1,000円を超える急落にはなりませんでした。

日本株は65,000円付近でいったん下値の強さを見せています。

ただし問題は、その後です。

日経先物は64,000円台へ

夜間の日経225先物は大きく下落しました。

0時時点では64,560円。

昨日の日経平均終値65,142.78円より低い水準です。

米国株安

原油高

米金利上昇

円高

が同時に重なっています。

今日の日本株にはかなり厳しいスタートが予想されます。

日経VIは31.55

日経VIは31.55。

前日比0.50ポイント安、1.56%低下しました。 

前日の32.05からは少し下がりました。

ただし31台です。

これはまだ市場がかなり大きな値動きを警戒している水準です。

米VIXが16台なのに対し、

日経VIは31台。

日本株のほうが明らかに警戒感が強い状態が続いています。

日本10年国債利回りは2.869%

日本10年国債利回りは2.869%。

9月9日の円債市場では、2年債1.824%、5年債2.217%、10年債2.869%となりました。 

一時3%まで上昇した水準からは少し低下しています。

ただし日銀の追加利上げ観測はかなり強く、市場では次回会合での利上げをほぼ織り込む動きも出ています。 

そのため、

日本金利、ドル円、日本株

はセットで確認したいところです。

今日の日本株で見るポイント

今日、一番重要なのは日経平均が64,000円台で止まれるかです。

夜間先物は64,300円まで下落しています。

まずは、

64,000円を維持できるか

を確認したいところです。

次にドル円。

153円台ですが、再び152円台へ円高が進むようなら、自動車、機械、電機など輸出株にはさらに逆風です。

そして原油。

WTIは96ドル台。

100ドル突破が目前です。

最後が米10年債。4.85%まで上昇しました。

5%へ近づくようなら、半導体やグロース株にはさらに厳しい環境になります。

VIXから見る買い場

米VIXは16.39。

前日比4.26%上昇しました。 

少しずつ警戒感は出ています。

ただし、まだ16台です。

現在の面白いところは、

米VIX 16台に対して、

日経VI 31台という点です。

日本株ではすでにかなり警戒感が高まっています。

そのため今日の日経平均が大きく下落し、日経VIが再び35、40方向へ上昇する場合は、日本株については少しずつ買い候補を準備してもよい水準に近づいていると考えます。

今日のまとめ

今日のテーマは、

「原油100ドル、米金利4.85%、円高153円。日本株には三重苦」

です。

米国株は続落。

原油は急騰。

米10年債利回りは4.85%。

ドル円は153円台。

そして日経先物は64,000円台前半まで下落しています。

今日チェックしたい数字は、

日経平均64,000円

ドル円152円

WTI100ドル

米10年債5%

日経VI35

です。

この5つのラインを見ながら、相場の警戒度を判断したい一日です。