ダウ・NASDAQともに下落。半導体株安と米銀行決算への慎重な評価が重しに

10月13日の米国株式市場は、ダウ平均とNASDAQ総合指数がともに下落しました。

中国のメモリー半導体メーカーとの競争激化への警戒が広がり、米半導体関連株が軟調に推移しました。また、米大手銀行の決算発表が本格化するなか、企業ごとの業績評価が分かれています。

米長期金利は低下し、ドル円は円高方向へ動きました。今夜は米国の消費者物価指数の発表を控えています。

主要市場データ

米国株は10月13日の終値、その他の指標は日本時間10月14日午前6時30分までに確認できた直近値です。

ダウ平均 51,670.10ドル

前日比 -180.45ドル(-0.35%)下落

NASDAQ総合指数 27,204.38

前日比 -41.52ポイント(-0.15%)下落

VIX 15.31

前日比 +0.10(+0.66%)上昇

米10年国債利回り 5.219%

直近取引日10月9日比 -0.025ポイント 低下

ドル円 158.33円

前日終値158.53円比 -0.20円(-0.13%)円高

WTI原油 94.14ドル

日経225先物 68,150円

日経VI 30.41

前営業日比 +0.27(+0.90%)上昇

日本10年国債利回り 3.004%

前営業日10月9日比 -0.012ポイント 低下

重要材料1 中国半導体メーカーとの競争懸念

米国市場では、半導体関連株への売りが続いています。

中国のメモリー半導体メーカーCXMTの技術進展が伝わり、既存メーカーとの競争激化が意識されました。

米国のメモリー関連株や半導体製造装置関連株が下落し、NASDAQの重しとなりました。

AI関連への設備投資は引き続き活発ですが、巨額の投資に見合う収益が確保できるのか、市場は以前より慎重に評価し始めています。

日本市場でも、半導体製造装置やメモリー関連銘柄への影響が注目されます。

重要材料2 米大手銀行の決算が本格化

米国では主要銀行の決算発表が始まりました。

ゴールドマン・サックスは市場予想を上回る利益を発表しましたが、銀行株全体では株価の反応が分かれています。

一部の銀行では純金利収入などの内容が嫌気されました。

企業業績への期待が米国株を支える一方、好決算でも株価が上昇しない銘柄があり、投資家が先行きの収益見通しを慎重に見極めていることがうかがえます。

重要材料3 原油高と今夜の米国CPI

WTI原油は94.14ドルとなり、前営業日から0.43%上昇しました。

中東情勢による供給不安が続く一方、ロシア産ディーゼルの供給拡大観測もあり、原油市場では複数の材料が交錯しています。

本日10月14日は、米国の9月消費者物価指数が発表される予定です。

発表時刻は日本時間21時30分です。

エネルギー価格の上昇が物価にどの程度反映されているかが注目されます。

市場予想を上回るインフレ率となれば、米国の金利見通しやハイテク株に影響する可能性があります。

ドル円 円高方向となった理由

ドル円は158.33円となり、前日終値158.53円から0.20円の円高・ドル安方向に動きました。

背景には、米国の長期金利低下とドル買いの一服があります。

米国の金融政策をめぐる見方が変化するなか、ドルは主要通貨に対して弱含みました。

また、AI関連株の先行きへの警戒や、日本銀行の金融政策に対する思惑も為替市場の材料となっています。

ただし、158円台という水準自体は依然として円安水準です。

今夜の米国CPIによって、ドル円が再び大きく動く可能性があります。

今日の日本株を見るポイント

10月13日の日経平均株価は67,777.52円。

前営業日比1,253.40円安、1.82%の下落となりました。

半導体関連など日経平均への影響が大きい銘柄が売られた一方、東証プライム市場では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回りました。

指数の大幅下落ほどには、市場全体へ売りが広がっていなかった点が特徴です。

14日朝に確認できた日経225先物は68,150円で、13日日中終値から190円上昇していました。

本日は次の3点に注目します。

  1. 半導体関連株の下落が一服するか。
  2. 銀行など相対的に堅調な業種へ資金が向かうか。
  3. ドル円と米長期金利の低下が日本株にどう影響するか。

特に半導体関連株は、米国市場での下落が日本株にも波及する可能性があります。

今夜の米国CPI発表を控えているため、日中は慎重な値動きとなることも考えられます。

今日のまとめ

米国市場はダウとNASDAQがともに小幅下落しました。

主な背景は、中国半導体メーカーとの競争懸念と、米大手銀行の決算に対する慎重な評価です。

米長期金利は低下し、ドル円は円高方向へ動きました。

今日の日本株は半導体関連株の下げ止まりを確認しながら、今夜の米国CPI発表を見据える一日となりそうです。