今日のテーマ

米10年債利回りが24年ぶり高水準。その後の金利低下で米国株は小幅高

1日の米国市場は、朝方に米10年債利回りが一時5.342%まで上昇し、2002年以来の高水準を記録しました。

ただ、その後は債券に買い戻しが入り、長期金利が低下。米国株も朝方の下落から切り返し、ダウ、NASDAQともに小幅高で取引を終えました。 

一方、原油は再び大きく上昇しています。中国による燃料輸出停止や中東情勢への警戒からWTI原油は92ドル台まで上昇しました。 

日本時間6時30分時点の主要市場データ

ダウ 50,926.74  +0.04% 小幅上昇

NASDAQ 26,871.60  +0.04% 小幅上昇

米国株は朝方に売られましたが、米長期金利が高値から低下したことで持ち直しました。 

VIX 16.34 前日比ほぼ横ばい

市場の警戒感を示すVIXは16台で推移しています。 

米10年債利回り一時5.342%一時上昇、その後低下

1日の取引では一時5.342%まで上昇し、2002年以来、約24年ぶりの高水準となりました。

その後は債券への買い戻しと、FRB高官の慎重な発言を受けて利回りが低下しました。 

ドル円 157円後半 円安方向

米長期金利が一時24年ぶりの高水準まで上昇したことで、日米金利差が意識されドルが買われました。

一方、日本では日銀の追加利上げ観測がやや後退しており、これも円の上値を重くしています。 

WTI原油 92.87ドル +2.45ドル 上昇

原油は再び大きく上昇。

中国が香港・マカオ以外への燃料製品輸出を停止したとの報道に加え、米国による中東への追加部隊派遣などを受け、供給不安が強まりました。 

日経225先物 68,460円 -550円 下落

2日午前6時、大阪取引所の日経225先物は前日比550円安の68,460円で夜間取引を終了しました。

1日の現物の日経平均終値68,956.72円も下回っています。 

日経VI 22.92 +1.09 +4.99% 上昇

原油高や金利上昇への警戒から上昇しました。 

日本10年国債利回り 3.060%前後
-0.025ポイント 低下

前日の3.085%前後からやや低下しましたが、依然として3%台という高い水準が続いています。 

今日の重要ポイント1 米10年債が一時5.342%

今日、まず押さえておきたいのは米国株そのものより米国債市場です。

米10年債利回りは一時5.342%まで上昇。

これは2002年以来の高水準です。 

背景には、米国景気の底堅さとインフレへの警戒があります。

新規失業保険申請件数は19.7万件と市場予想の20万件を下回り、労働市場の強さが確認されました。

さらにISM製造業景況指数では仕入れ価格の上昇が確認され、インフレが簡単には収まらないとの警戒が再び強まりました。 

ただし、その後はFRBのジェファーソン副議長が追加利上げを急がない可能性を示唆。

債券が買い戻され、金利も高値から低下しました。 

今日の重要ポイント2 米国株は金利低下で切り返す

米国株は朝方、長期金利の急上昇を嫌気して下落しました。

しかし、金利が高値から低下すると株式市場も回復。

ダウは+0.04%、NASDAQも+0.04%で終了しました。 

特にテクノロジー株は比較的強く、Micron Technologyは好調な業績見通しやAI向け需要への期待を背景に約3%上昇しました。 

つまり今の米国株は、AI需要は強い

一方で、金利が上がると株価の重しになる

という状態が続いています。

今日の重要ポイント3 原油が再び上昇

もう一つ注意したいのが原油です。

WTI原油は92.87ドルまで上昇しました。 

背景には中国の燃料輸出停止と中東情勢があります。

原油高が長期化すると、ガソリンや輸送費などを通じて物価を押し上げます。

その結果、

原油高
インフレ懸念
金利上昇
株式市場への重し

という流れにつながるため、引き続き原油価格は重要です。

今日の日本株を見るポイント

今日は日経225先物の下落に注意したいところです。

1日の日経平均は68,956.72円まで上昇しましたが、夜間の日経225先物は68,460円と前日比550円安で終了しています。 

昨日まで強かったAI・半導体関連についても、寄り付き後の値動きを確認したいところです。

一方、米NASDAQ自体は小幅ながら上昇しており、AI需要そのものが崩れたわけではありません。

今日の日本株では、

米10年債利回りが再び上昇するか

WTI原油がさらに上昇するか

ドル円が158円を超えて円安方向へ進むか

AI・半導体株が先物安の中でも底堅さを維持できるか

この4点を見ておきたいと思います。

今日のまとめ

今朝の市場で最も重要なのは、米10年債利回りが一時5.342%まで上昇したことです。

24年ぶりの高水準まで金利が上昇したものの、その後はFRB高官の慎重な発言などから金利が低下。

米国株は下げを取り戻し、ダウとNASDAQはともに小幅高で終了しました。 

ただし、WTI原油は92ドル台へ上昇し、日経225先物は550円安。

米国株の底堅さは続いているものの、金利と原油という2つの警戒材料はまだ残っています。

今日の日本株は、先物安で始まった後にAI・半導体株がどこまで下値を支えられるかを確認したい一日です。